日本を離れて異国の地で生活を始めると、体調面でも色んな変化がありますよね。カナダでも日本との気候や生活スタイルの違いから、思わぬ症状が出ることも・・・。また、不注意から怪我を負ってしまう可能性も否定できません。
バンクーバーとトロントで日本語の医療通訳アシストサービスを行っているTransMedさんに話を伺ってみると、カナダのワーホリ・留学生に多いクリニックの受診理由トップ5は以下の通りでした。
2位 肌荒れ(湿疹)
3位 怪我(捻挫・やけど・切り傷など)
4位 生理不順
5位 便秘
そこで今回は、上記の症状について、一つずつ予防法などを紹介します。また、カナダの薬局で買える一般用医薬品についても、TransMedさん提携の Pharmasave に勤める薬剤師さんに教えてもらったので、ぜひ一度確認してみてください。
※記事が長いので、目次をうまく活用してください↓
目次
1位 風邪(含:インフルエンザ、肺炎)
TransMedさんに聞いたカナダのワーホリ・留学生に多いクリニックの受診理由のトップは、インフルエンザや肺炎を含む風邪でした。
風邪、インフルエンザ、肺炎はいずれも呼吸器系の感染症です。症状は喉の痛み、鼻水・鼻づまり、くしゃみ、咳、発熱、軽い倦怠感など様々です。
風邪の予防方法としては、以下が挙げられます。
- ウイルスは手に付着した後、顔(特に口や鼻)に触れることで感染するといわれているので、手洗いをしっかり行う
- 免疫力を高めるために、適度な休息をとる
- 風邪の症状がある人と近距離で接触しない
- 健康的な生活習慣を心がける
風邪の治療に特効薬はないため、主に症状を和らげる治療が行われます。例えば、解熱剤や鎮痛剤を使うことがありますが、自己判断で薬を使う前に医師に相談するのが望ましいです。
ドラッグストアで手に入る咳、鼻水、熱の症状への市販薬について
今回訪れたのは、バンクーバーのTransMedのスタッフさんが常駐している City Square Medical から徒歩4分のところにある City Square Shopping Centre内の薬局 Pharmasave です。
薬剤師さんに色々質問してきました。
Q. 咳、鼻水、熱の症状に効く市販薬の選び方を教えてください
■ポイント1:Tylenol と Advil の主な違い
解熱鎮痛剤として「タイレノール(Tylenol)」と「アドビル(Advil)(※日本語だとイブプロフェンと言われている)」の名前がよく挙げられます。どちらも発熱や痛みを和らげる効果がありますが、主な違いはAdvil は腫れ(炎症)にも効果があるという点です。
例えば、つまずいたり、足首を捻挫したりして足が腫れたという場合は、Tylenol よりも Advil の方が適しています。
■ポイント2:成分表と薬の強さを確認する
成分表を見ることで、どの成分が含まれていて、それがどのような効果を持つかが分かるので、事前に成分表を確認して購入することをオススメしています。
成分の例:
成分名 | 期待される効果 |
---|---|
アセトアミノフェン(Acetaminophen) | 熱を下げる |
デキストロメトルファン(Dextromethorphan) | 咳を抑える成分で、特に 乾いた咳(Dry Cough)を和らげる |
プソイドエフェドリン(Pseudofedrin) | 鼻水や鼻づまりを緩和 |
グアイフェネシン(Guifenesin) | 痰を出しやすくする。痰が絡む湿った咳(Wet Cought)にも |
また、薬の強さ(Strength) も確認する必要があります。
例えばAdvil の場合、通常は 200mg(レギュラー強度) で、エクストラ強度(Extra Strength)は 400mg です。どちらを選ぶかは、痛みや発熱の程度によって決まります。
そこまで痛みがひどくない場合は、レギュラーのものを選び、必要に応じて2錠飲んでエクストラ強度にすることもできます。ただし、一度に多くの錠剤を飲みたくない人は、最初からエクストラ強度を選ぶこともあります。
ちなみにAdvil は胃に負担がかかりやすいので、食後に服用するのを心がけてください。もう一方でTylenolは、鎮痛・解熱効果があり、胃への負担が少ないです。
■ポイント3:症状が一つだけなら、その症状に特化した薬を使う
(乾いた咳の症状向けのものや、咳&胸の詰まりなどの複合的な薬もある)
症状がひとつだけの場合は、その症状に特化した薬を使うのが良いと思います。なぜなら、成分が多すぎると、自分には必要のない成分まで含まれていることがあるからです。もちろん、すべての成分を摂取しても害になることはほとんどありませんが、不要な成分をわざわざ摂取する必要もありません。
例えば、乾いた咳だけの場合や、熱と鼻の症状(鼻水・鼻づまり)だけの場合など、自身の症状に合わせて適切な薬を選ぶと良いかと思います。
逆に、咳、鼻水、熱など風邪の症状が複数ある場合、それぞれの症状に対応する成分を組み合わせた製品(総合感冒薬)の購入をオススメします。例えば、Tylenol Complete(タイレノール・コンプリート)などが一般的です。
■ポイント4:デイタイム・ナイトタイムの薬を使い分ける
(デイタイム用とナイトタイム用が一緒になった商品もある)
もう一つお客様によく話すのは、日中に薬を摂取後、眠くなるのを避けたい場合は、眠くならない昼用の薬(デイタイム)を使うようにしてください。
また、夜はぐっすり眠りたい人もいますよね。その場合は、ナイトタイム用の薬を使うのがいいでしょう。
■ポイント5:薬の形状も考慮する
(粉末タイプの風邪薬の例)
薬の飲み方の好みも、風邪薬を選ぶときに考慮するポイントです。一般的に大人は錠剤を好むことが多いですが、同じ薬でもシロップタイプや粉末タイプもあります。例えば粉末タイプのものは、お湯に溶かして飲むことで体が温まり、少し楽になると感じる人もいます。
ただ、薬の形状が違うだけで、成分自体は基本的に同じになるので、自分が飲みやすい形状の薬を選んでみてください。
(飲みやすいタイプのAdvilも販売されている)
また、飲みやすい(Easy to Swallow)タブレット型の薬もあります。通常の錠剤が少し大きめなので、もし錠剤を飲み込むのが苦手な場合は、小さめのものを選ぶとよいでしょう。
さらに、錠剤(Tablets)とカプレット(Caplets)はほぼ同じものですが、リキッドジェル(Liquid Gel)タイプ もあります。リキッドジェルの特徴は、胃の中で外側のカプセルが素早く溶けて液状になるため、体に吸収されやすいという点です。
通常の錠剤は 30分~1時間ほどで効果が出ますが、リキッドジェルは 15分~30分程度で効くと宣伝されています。(※効果を感じるタイミングは人によって異なります)
Q. 風邪薬以外にも当てはまりますが、眠くなる成分の見分け方について教えて欲しいです。
例えば、一部の人は「デキストロメトルファン(Dextromethorphan)」や「ジフェンヒドラミン(Diphenhydramine)」という成分が含まれている薬によって、眠くなったりします。
もう一つ、眠気を引き起こす成分として「抗ヒスタミン剤(Antihistamine)」が挙げられます。でも、それほど眠くならないものもあります。
例えば、抗アレルギー薬の「クラリチン(Claritin)」も抗ヒスタミン剤なんですが、ノン・ドローズィー(non-drowsy=眠くならない)と書かれている商品もあります。「non-drowsy」の表記がある場合は、信用して大丈夫です。もしそれが本当でなければ、パッケージに表記することはできません。
ちなみに、風邪による鼻づまりを緩和したいときに、クラリチンのような抗アレルギー薬を使用するのは原因が異なるので、通常おすすめしません。風邪の場合、鼻づまりの原因はウイルス感染に対する体の免疫反応になりますが、花粉症の場合、アレルゲンに対する体の反応が原因になります。
Q. AdvilやTylenolのそばにジェネリック医薬品も販売されていますが、効果は基本的に一緒と考えていいのでしょうか?
(写真左:Advil / 写真右:Pharmasaveのジェネリック医薬品。ジェネリック医薬品の方が安く入手できる)
ジェネリック医薬品は、有効成分が同じであり、同じ効果があることが証明されなければ販売できません。そのため、基本的には同じ効果があると考えて問題ありません。
ただ、主成分(有効成分)は全く同じですが、添加物(非有効成分:例えば、着色料など)が異なる場合があるので、薬としての効果は同じですが、体質によっては感じ方が異なる可能性はあります。
2位 肌荒れ(湿疹)
風邪の次に、TransMedさんの患者に多い症状が「肌荒れ」です。
肌荒れは、乾燥やストレス、感染症、ホルモンバランスの乱れなど様々な原因によって肌の状態が不安定になり、赤みやかゆみ、乾燥、吹き出物などが現れる状態です。
TransMedさんによると、日本からカナダに来て生活環境が変わったことでのストレスなどで、肌荒れが起きるケースも多いとのことです。
- 乾燥した肌はバリア機能が低下し、外部刺激を受けやすくなるので、保湿は重要
- 肌が弱い方は刺激の少ないスキンケア製品を選ぶ
- ストレスは肌荒れを悪化させる一因。リラックスできる時間を用意したり、適度な運動をすることも大切
- 睡眠不足は肌の修復を妨げ肌荒れを引き起こす原因と考えられるので、十分な睡眠をとる
- 紫外線は肌のバリア機能を弱め、湿疹や肌荒れを引き起こすことがあるので、紫外線対策を心がける
湿疹がひどくなる前に、早めにクリニックを受診することをオススメします。医師が症状に合わせた治療方法(ステロイド外用薬など)を処方してくれます。
また、湿疹を掻きむしることで感染を引き起こすことがあるので、掻かないようにすることが大切です。
ドラッグストアで手に入る薬(かゆみ、乾燥の症状への市販薬や保湿剤)について
かゆみ、乾燥の症状への市販薬や保湿剤について、Pharmasaveの薬剤師さんに聞いてみた内容を以下お届けします。
Q. カナダで一般的に推奨されるかゆみや乾燥対策の市販薬は何ですか?
(hydrocortisoneの成分が含まれた商品が並ぶコーナー)
まず、薬用のものについて説明します。
ヒドロコルチゾン(hydrocortisone)という成分が含まれているステロイド系のクリームは、皮膚のアレルギー反応やかゆみを引き起こしている症状を抑える効果があります。
- 1% → ひどい発疹がある場合におすすめ
- 0.5% → 軽度のかゆみや発疹にはこちらでもOK
かゆみの原因としては、アレルギー反応や何かしらの刺激によるものが考えられます。はっきりとした原因が分からないこともありますし、水ぶくれのような症状を伴う場合もありますが、何が原因であっても、基本的にはこのタイプのクリームを使うことで赤みやかゆみの症状を和らげることができます。
Q. 保湿クリームについても教えてください
(Cetaphilにも様々な種類がある)
先ほど紹介した薬用クリームを使うことは効果的ですが、保湿剤を併用することも重要です。乾燥すると肌のかゆみが悪化し、治りが遅くなるため、保湿することで回復を早めることができます。
私がよくおすすめする保湿クリームは、以下の2つです。
- CeraVe(セラヴィ)
- Cetaphil(セタフィル)
どちらも低刺激なので、敏感肌の人にも安心して使えます。一般的には、かゆみや乾燥を感じたときに使用するのが一番効果的です。
(CeraVeにも様々な種類がある)
保湿クリームにも色々種類がありますが、どうやって選べばいいかわからない場合、ベーシックなものを選ぶのが良いですね。私も普段、ベーシックタイプのものを使っています。
それぞれの商品には使用方法や成分についての情報が書かれているので、よく読んでから選ぶことをおすすめします。
Q. 木や植物に触れたことでアレルギー反応が出た場合、市販薬は異なりますか?
例えば特定の木や植物(Poison Ivyなど)に触れたことが原因でかゆみが発生することもあります。
(Benadryl Cream)
その場合、一部の人は抗ヒスタミン成分が含まれた「ベナドリルクリーム(Benadryl Cream)」を使うことがあります。
ただし、このクリームを使うことで皮膚がさらに敏感になり、症状が悪化する場合もあるため、必ずしもおすすめできるわけではありません。症状が悪化する場合は、通常のかゆみ止めクリームを使うのが良いでしょう。
3位 怪我(捻挫・やけど・切り傷など)
カナダ・日本に関わらず、捻挫・やけど・切り傷など怪我は日常生活の中で誰にでも起こりうることですよね。応急処置をしっかり行うことで、痛みや回復を早めることができます。
TransMedさんに応急処置などについて聞いてみました↓
捻挫は、関節が過度に伸びたりひねられたりすることによって、関節や靭帯が損傷する怪我です。よく足首や手首、膝などで起こります。捻挫になったときは、RICE(安静・氷冷却・圧迫・挙上)処置と呼ばれる基本的な応急処置を行うことで、回復を助けることができます。
応急処置
- 安静(Rest):患部を動かさずに休ませる
- 冷却(Icing):アイスパックや冷たいタオルで、15~20分間冷やす(炎症を抑えるため)
- 圧迫(Compression):弾性包帯などで軽く圧迫して腫れを防ぐ
- 挙上(Elevation):患部を心臓より高く上げて、腫れを抑える
TransMedさんに聞いた予防方法
- 運動前に十分なウォームアップをする
- スポーツ時には適切なシューズを履く
- 足元が不安定な場所を歩くときは十分に注意する
やけどは、火や熱湯、蒸気や過剰な日光などにより皮膚が損傷を受ける怪我です。患部をできるだけ早く患部を冷やすことが肝心です。
応急処置
- 冷水で患部を10~15分間冷やす(氷は直接当てない)
- 感染を防ぐために清潔なガーゼなどで覆う
- 水ぶくれができた場合はつぶさないようにし、保護する
- 痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤を使うことも可能
TransMedさんに聞いた予防方法
- 料理や火を使うときは十分に注意する
- 日焼け止めを塗るなどして日焼けを防ぐ
料理中や掃除中に包丁やガラスなどで手を切るなど、皮膚が切れることによって生じる怪我です。
応急処置
- 止血:清潔なガーゼや布で傷口を押さえ、出血を止める
- 保護:傷口を清潔なガーゼや絆創膏で覆う
TransMedさんに聞いた予防方法
- 包丁やナイフを使う際は、手元に十分注意する
- 割れやすい物(ガラスなど)を扱う際は慎重に扱う
もし怪我が重い場合や処置方法に不安がある場合は、すぐに医師の診断を受けることが重要です。
TransMedさんによると「切り傷などの場合は、クリニックで破傷風の予防接種をすることも可能ですので、お早めにご受診ください。」とのことでした。
ドラッグストアで手に入る薬(やけど、捻挫の症状への市販薬)について
ここでは、やけど・捻挫の症状への市販薬について、Pharmasaveの薬剤師さんに聞いてみた内容を以下お届けします。
Q. やけどにオススメの市販薬を教えてください
例えば料理中に熱くなったフライパンを触ってしまい自分の指に小さな火傷を負った場合、最も効果的なのは冷水で患部を冷やすことです。これにより、肌の反応を軽減できます。
また、解熱鎮痛剤の Tylenol や Advilを使って痛みを和らげることができます。局所麻酔薬として痛み止めクリームを使用することもできますが、非常に短期間の痛み軽減に過ぎないので、通常はおすすめしません。
(薬剤師さんがオススメしてくれたPolysporin2種類)
もしひどい火傷で水泡ができ、その水泡が破れてしまった場合は「ポリスポリン(Polysporin)」を使うことをおすすめします。
ポリスポリンは抗生物質クリームで、いくつかの種類がありますが、通常は黒いものと、少し赤みがかったパッケージのものをオススメしています。両方とも3種類の抗生物質を含んでいますが、黒いパッケージのものには局所麻酔成分が含まれており、痛みを和らげてくれます。
ただ、やはり最も重要なのは火傷を負ったときに放置せず、すぐに冷水で冷やすことです。それ以外には、薬はあまり必要ないことが多いです。
Q. やけどの傷跡ケアとしてオススメのものはありますか?
(Liquid BandageやSilicone Scar Sheetなどの製品を探すとよい)
傷がまだ新しいものには、液体ばんそうこうやシリコン製のシートなどがあります。
色々な製品があり、すべてが同じではありませんが、基本的には傷跡の上に保護シートのようなものを作り、傷が治る過程で傷跡が盛り上がらず平らになるように働きます。
(保湿クリームコーナーに並ぶBio-Oil)
次に保湿クリームも紹介すると、「バイオオイル(Bio-Oil)」は傷跡の見た目を改善する関係があると言われていて、よく使われています。
また、実際に効果があるかどうかについての研究は個人的に見たことはありませんが、ビタミンEが傷跡の治癒に関係していると一般的にいわれるので、ビタミンEを配合したクリームを傷跡に塗布する人も多いです。
Q. 軽度の捻挫の場合、どのような製品がオススメですか?
(Aleve や Advil、Tylenolなどが並ぶコーナー)
捻挫をした場合、通常はその箇所が腫れます。なので、私はAdvilをよくオススメしています。痛み止めですが、腫れにも効果があります。
もしアドビルが効かない場合は、「アリーブ(Aleve)」という薬を試してみてください。これもAdvilと同じクラスの薬ですが、より強力な効果が見込めます。
ただ、腫れが無いのであれば、タイレノール(Tylenol)でも大丈夫です。腫れがあれば、Advil や Aleve をオススメします。
(Voltarenのパッケージ。Voltarenにも様々な種類がある)
もう一方で、「錠剤を飲みたくない」という人もいます。その場合、外用消炎剤の「ボルタレン(Voltaren)」が役立ちます。「背中や筋肉用(Back & Muscle Pain)」とパッケージに書いてありますが、Advilの外用バージョンだと思ってください。
使い方は簡単で、ただその部分にマッサージするように塗るだけです。外用薬なので、口から飲む必要はなく、胃の不快感などもありません。抗炎症作用があり、腫れを減らすとともに、痛みも軽減します。
4位 生理不順
生理不順(生理周期の乱れ:menstrual irregularities)は、多くの女性が経験する問題で、月経の周期や量、周期の長さなどに異常が生じる状態を指します。過度なストレス、体重の変化、体のホルモンバランスの変化などによって引き起こされることが多く、さまざまな原因や症状があります。
- 規則正しい生活でホルモンバランスを整える
- ストレスを減らす
- バランスの良い食事で栄養をしっかり摂る
生理不順は、ホルモンバランスの乱れや生活習慣に関わることが多いですが、放置せずに医師に相談し、早期に対処することが重要です。
ドラッグストアで手に入る生理不順におすすめのサプリメントについて
生理不順に関して、Pharmasaveの薬剤師さんに聞いてみた内容を以下お届けします。
Q. 生理不順にオススメのサプリメントはありますか?
生理不順はホルモンの不均衡が原因であることが多く、ストレスや栄養不足などさまざまな原因によって引き起こされます。
食事が原因であれば、マルチビタミンなどのサプリメントで必要な栄養を補うことで改善できる可能性もありますが、生理不順に特化したサプリメントは特に無いかと思います。
そのため、月経不順がある場合は、早い段階でクリニックを受診することをオススメします。(2~3か月くらいを目安に考えるといいかもしれません。)血液検査の結果をもとに「ホルモンが不足している」などの原因を特定し、生理不順の理由を見つけることができます。
また、カナダでは生理不順があると、医師から経口避妊薬を処方されることが一般的です。これは、毎月月経が来るようにホルモンを調整するためのものです。
5位 便秘
便秘は、通常の排便が困難で、便が硬くなり、排出が遅れる状態を指します。数日間排便がない、便が非常に硬い、または排便時に強く力む必要があるなど、排便の頻度や性質に異常を感じるときに起こります。
生活習慣や食生活の乱れ、ストレスなど、さまざまな要因で引き起こされることがあります。TransMedさんに聞いた予防方法は以下の通りです。
- 便を柔らかくする食物繊維や水分(日中に喉の渇きを感じない程度)を摂る
- 適度な運動は腸の動きを促進し、便秘の予防に効果的
- 規則正しい食事時間と排便時間を設定することで、腸のリズムが整う
- ストレスを溜め込まない
便秘が長期間続く場合や異常を感じた場合は、早めに医師に相談することが重要です。
ドラッグストアで手に入る便秘解消におすすめのサプリメントについて
便秘解消に関して、Pharmasaveの薬剤師さんに聞いてみた内容を以下お届けします。
Q. 1~2日程度の便秘解消におすすめのサプリメントはありますか?
食物繊維は消化されませんが、腸が水分を吸収するのを助け、便をかさ増しして、腸をスムーズに動かす手助けをします。そのため、野菜や果物が不足していると、腸に水分を引き込む力が足りないため、便秘になることがあります。
定期的に摂取できる食物繊維のサプリメントとして、例えば「メタミューシル(Metamucil)」というものがあります。便秘があまりひどくない場合、私はよくオススメしています。
(Metamucilにも様々な種類がある)
Metamucilは水を加えて飲む粉末タイプだけでなく、カプセルタイプのものやグミタイプ、液体タイプのものもあり、どれも同じ効果があります。腸に水分を引き寄せ、腸内の便を柔らかくするのです。食事から十分な食物繊維を摂取できていない場合には効果的です。便秘になりやすい方は、定期的に摂取するのも良いかと思います。
それ以外では、たくさんの水を飲むことが同じ効果をもたらします。水分をしっかり摂り、果物や野菜を多く食べることが重要です。
果物や野菜を食べると、食物繊維だけでなく、ビタミンなども摂取できるので、サプリメントだけでは得られない栄養素も摂れる点が大きなメリットです。
Q. 3日以上の便秘解消におすすめのサプリメントはありますか?
もし便秘が少し悪化(例えば3日以上排便がない)している場合は、「Lax-A-Day」といった製品を使うと良いです。Metamucilと同じように、腸に水分を引き寄せる働きがありますが、より効果的です。1日1回、大さじ1杯を水に混ぜて摂取します。(毎日摂取しても問題ありません)
「Lax-A-Day」に関しては、サプリメントというより治療として個人的に推奨しますが、「Metamucil」も「Lax-A-Day」も、子どもや高齢者が使用しても安全です。
より重度の便秘の場合は、「セノコット(Senokot)」を使ったりしますが、今までに紹介した食物繊維系の製品で効果がない場合の最終手段になります。頻繁に使うべきものではないので、注意してください。
カナダで病気や怪我を負ったときの強い味方、医療通訳アシストサービスを提供するTransMedについて
カナダで突然病気になったり、スポーツをしていて怪我を負ってしまったときなど、自分一人で病院に行くのは英語力の面で不安な人も多いのではないでしょうか?医療の分野では普段聞いたことがない専門用語も出てくる可能性が高く、医師の言葉が十分に理解できないままで診療が終わると、余計に不安が募ることになります。
TransMedさんはバンクーバーやトロントの現地のクリニックと提携し、医療通訳アシストスタッフがクリニックに駐在してサービスを提供しています。
また、提携するクリニック以外でも、スタッフが来訪しサービス提供することもあります。
- 診察、検査、施術時の日本語通訳
- 各種医療機関への予約手続き、同行・送迎
- 24時間対応 各種医療機関への同行・送迎
- 日本の海外旅行保険払い戻し手続き代行サービス
- キャッシュレスサービス(医療費支払いの立替え)※日本の海外旅行保険と一部現地保険で対応可
- 薬局での処方薬のキャッシュレス受け取り手配
TransMedさん提携クリニック(バンクーバーではCity Square Medical)のドクターは、日本からの旅行者の方々のファミリードクターとしても診療を行っています。また、有効な日本の海外旅行保険があれば、診療費だけでなくTransMedさんの医療通訳代もキャッシュレスで利用可能!(TransMedさんのサービスについて・保険による比較ページはこちら⇒)
予約はもちろん、ウォークイン(予約無し)でクリニックを訪れても大丈夫なので、ぜひ利用してみてください。
最後に、TransMedさんからメッセージをいただいたので、そのままお届けします。
TransMedは、日本人の医療通訳がクリニックに常勤し、予約から日本語で安心して相談できるサービスを提供しています。受診やお薬、検査などのキャッシュレスサービス、夜間の緊急病院受診アシストなども行っています。ぜひお気軽にご相談ください!
TransMed
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バンクーバー:シティスクエアメディカル(City Square Medical)
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