2015年のカナダへのワーキングホリデーの申請受付が遅れている上、先日は申請費用が$100も値上がりするという発表もあり、今年は波乱状態のカナダのワーホリ事情
(アップル留学移民センター/UvanUの参考記事:カナダワーホリ2015年 申請費100ドルアップ)
これからどうなるの?と思っている方も多いでしょう。
その答え、実は誰もがわかりません!
移民局のスタッフですらはっきりした答えが出せないのです。そう、それがカナダ!
とはいっても、悲観的になる必要はありません!
重要なのは、いつでも選択肢のハンドルを切れるように、背景になる情報や現状を把握しておくこと。
そこで、バンクーバーにある留学エージェント UVANUアップル留学移民センター のマリエさんに、この異常あり!な状況背景を教えてもらいました。
マリエさんが読み取った情報から、カナダの今の経済や政治が見えてきますよ。
※内容は2015年2月16日時点での情報です。
ワーキングホリデーの今の状況ってどうなってるの?
通常は年末年始にあるワーホリ定員情報や申請書の受付時期ですが、今年はそれが大きく遅れているようですね。正直いつから申請できるんでしょう?
正式発表では2月半ば以降との事ですが、はっきりとした受付開始は未だ不明です。
日本の定員の発表や実際いつから受付をするかは毎年殆どヨーロッパなどの国の後になりますから、それを考慮するとわたし達の予測では、実際の日本のワーホリの受付は3月半ばになるのではと見ています。
それに加えて、先日はオープンワークパーミット(通常のワークビザとは違い、ワーホリを含む雇用主が固定されないタイプの就労ビザの事)の申請費が100ドル上がり250ドルになるという移民局の通知が出ましたね。
これも実際にワーホリの申請受付開始までに、250ドルをスムーズに支払いできるオンラインの申請システムが整うとは思えません。
政府や上層官庁が突然決める方針で、移民局の動きがすぐに追いつくわけではないですからね。
ですので、今後の手続きはどうなるのかなど、常に移民局からのアナウンスやサイトはこまめにチェックするようにしておきましょう。
なぜこんな状況に?!
そもそも今年のワーホリ申請ってどうしてこんな荒れ模様になったんですか?
2014年の4月頭に、BCビクトリアのマクドナルドでの事件がきっかけを与えました。外国人労働者(ワーホリも入ります)を優先して雇っている事を追求され、それがきっかけとなりレストラン業界は、外国人労働者を一時雇えなくなってしまいました。外国人を雇用するために会社が必要となる許可(通称LMO)が突然一時ストップしたんです。大変な話題になりました。
それによって、その時に申請中の人達や申請準備を進めていた人達は強制で国に帰らざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。
※外国人労働者とは、一定期間の労働許可のあるカナダ以外の国籍の人を意味します。
そう言えば!テレビでも見ました。マクドナルドで低い賃金で働く外国人の方や仕事がないカナダ人の方がよくインタビューされてましたね。
※当時のニュース映像はこちら↓
マクドナルドだけでなく、ティム・ホートンも外国人労働者との賃金トラブルを抱えるフランチャイズ店があり、カナダ人を雇用すべきという声が出ていましたしね。
※ティム・ホートンと外国人労働者に関するニュースがこちら↓
実はバンクーバーでは、カナダでの短大・大学の学歴がないワーホリや語学留学生の9割以上は、レストラン業界で働いて移民の申請をしていると言われています。その事を考えればどんなショッキングなニュースだったかは想像つきますよね。それだけ多くワーホリと留学生がカナダ移民のチャンスを失うわけですから。
日本でもたまに、外国人労働者(特に白人以外)に関してのニュースが出るとバッシングされる傾向にありますが、移民国であるはずのカナダでも同様に、今までの外国人労働者へのイメージが変わりつつあるようです。
レストランで働く外国人労働者数減を目標にするとカナダの政府が発表していることからも、それが伺えると思います。
Photo:Canada’s Economic Action Plan
ハーパー政権は外国人労働者プログラムの見直しを発表。カナダ人の優先的な就労機会を確実に。
なるほど。チャンスを求めて他の国から来る人たちにとって、今のカナダ政府の方針は厳しい状況なんですね。
UVANU/アップル留学センターが読むこれからのカナダのワーホリ動向
外国人からカナダに来る人にとっては、これからのカナダ政権の方針や動向で左右される事になりそうですね。
カナダの移民法は、10年前に保守派の政治家がカナダで力を得てからは(バンクーバー冬季オリンピック時期以外)移民に対してどんどん厳しい方向へと変わってきています。オーストラリアの移民法を見本にしているという事です。現実、オーストラリアの大学を出ていないワーホリからの移民はほぼ不可能な状態になっているようです。
カナダの次の選挙が今年に迫っております。保守派としては選挙に勝つために、できるだけカナダ人(選挙権がある人達)に人気になるよう努力をしなければなりません。その政治家にとって”マクドナルド事件”は、カナダ人からの票集めには本当に都合の良い問題にちがいありません。
Photo:CBC News -Election 2015: Will Harper spring forward or fall back on fixed date? –
発表では2016年のワーホリから定員制限との事ですが今年の定員には影響はないとも言い切れません。
私は仕事上世界のワーホリの定員の確認をしております。定員を全ての国から平均的に減らすのか、決まった国のワーホリだけを減らすのかは現段階(2015年2月16日時点)の情報では読み取ることはできません。
これからの動きを毎日チェックする必要があると思います。
これからワーホリを考えている人はどうしたらいい?
となると、ワーホリを考えて準備してきている人や、これからカナダへのワーホリを視野に入れている人は、いったいどうしたら….?
すでにワーホリを考えている人は受付開始されたらなるべく直ぐに申請できるように、今からできる準備は進めておきましょう。万が一ワーホリの定員に入れなかった方たちも、元々、学校やエージェントに支払う予定だった予算でカナダでインターン経験や就労経験を積むことはできます。
なお現在、ビジターから学生ビザへのカナダ国内申請は却下率も高く、大変厳しいのが現状です。特に予算があまりない方はできる限りそれは避けましょう。まずは今の予算、現状などをご相談くださいね。
今回の取材強力いただいたUVANU/アップル留学移民センターについて
さて、今回のワーホリ申請の波乱状況を解説してくださったマリエさんがいるのは、アップル留学移民センター さん。
LifeVancouverがオススメする優良留学エージェントさんのおひとつで、カナダ現地の無料留学エージェントです。
この名前は日本での通称名ですが、会社名はUvanUといい、韓国・南米圏・ロシア・アラビア圏などの世界各国の留学生のサポートをしているインターナショナルな留学エージェント企業です。
│ 無料留学エージェントとは
└────────────────────────■
無料で留学に関する相談、学校情報の提供、手続きなどを行う代理店。教育機関から提供される運営費で成り立っています。

バンクーバーの本社以外にも、世界中にオフィスがあり、日本には東京にオフィスを構えています。
バンークバー本社オフィス
【住所】#405–609 W. Hastings St. Vancouver BC, V6B 4W4, Canada
【電話】+1 604-682-7308
日本オフィスもまもなく詳細を公開予定!